2015年6月20日土曜日

津村和彦さん。


ギターリスト、津村和彦さんが御逝去されました…とても残念です。


津村さんの演奏を最初に聞いたのは古澤良治郎さんのCDでした。


デンオンの企画か何かはわかりませんが。

駅3つ離れた電気屋のコンポコーナーでデンオンのミニコンポの試聴用に置いてあったそのCDを、何度も何度も聞きました。

いわゆるジャズ的な音使いのギターを聞くのは初めてだったので、店頭なのにその場を占領してリピートして聞いてました、記憶するに小学校六年生くらいの時。


やがて中学を卒業する頃に今は無き「りぶる」というシャズクラヴに通い始め、ソプラノサックスの今泉さんのグループで始めて生の演奏を聞きました。

当時のジャズ系の人にしては珍しく、サンバーストのテレキャスターカスタム。

アンプとスピーカーもセパレートで白髪のポニーテール。

いつと笑顔で、演奏が盛り上がってくるとぴょんぴょん飛び跳ね。

フレーズは文字通り全部歌っていて、

中に鉄骨でも入ってるんじゃないかと思えるくらいの音、リズム、タッチ。

聞いていて熱くなったのを今でも思い出します。


それから何度か演奏もご一緒する機会があり、

SOLIVEとkankawa122のツアーの打ち上げに遊びに来てくれたり。


本田珠也さん率いるPLANET Xを見に行ったり。


是方さん、俺、津村さんという3ギターもありました。


その日是方さんも俺も、気持ちいいくらいバッサリ斬られたのを覚えてます。


何をしても津村さんの歌心にはかなわなかった。



ギター弾きなんて繊細でしかめっ面、とっつきづらい人が多いのですが、お会いするといつも笑顔で話しかけてくれる、貴重な先輩でした。


近年は何のご縁か、晩年に津村さんとDuoで活動していた歌い手さんの活動ををそのまま受け継いで、レコーディング作業などにはいることもありました。

晩年の闘病生活は本当に辛かったと思います。

どうぞ安らかにお眠りください。


津村さん、ありがとうございました。

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