2019年11月27日水曜日

たまには。


以前から思っていることなのだけれど、ギターが上手くなりたいという気持ち、

アマチュアであれプロであれ、誰しもが思うことなのだけれど

ギター技術の向上。


しかし困ったことにギター及び楽器の技術、技巧がある、ということと素敵な音楽が奏でられるということはイコールではないことが多い。


むしろ技術が身につけばつくほどに遠くなる場合も多々。


テクニックは目にも見えるし、派手である意味キャッチーではまりやすい。


テク、技術が見えているのなんていうのは実は音楽としては大したことがないとも思う。(エンターテイメントとしては有り)



そこに来ると例えばチェットアトキンスはあんなに難しいことをしているのにそれを感じさせず、ただただスムースで心地よい、半端ねぇ。



以前に世界的なクラシックギターの合宿に参加したことがあるのだけれど、
超絶技巧の奏者が出た後に、70歳近い某巨匠が登場。


一音にして会場の空気が変わり、ギターであるかどうかすら通り越して、そこに音楽しか聞こえないという奇跡のような経験をしたことがありました。

ジムホールで言う所のマジックミーティングというものなのかも。


練習も大事だけれどこういう感動を多く得たほうが答えに近づいているのではないか、と。

あとはジャンル問題もあり。

食っていくことを考えると、それぞれのスタイルをそれなりに研究、自分なりの解釈で身につけなければ、なのだが、

「なんでも弾ける人は、結果、なにも弾けない」

という辛い言葉はあるが、正しい言葉だとも思う。


僕、個人的には音からその人の人柄が見えて来るプレイヤーが好み。



皆様も素敵な音楽体験を一つでも多く体験できますように!

和泉





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